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2008.04.07 Mon
ディープスマート『「経験知」を伝える技術』
直感は「直感」ではなかった。

「経験知」を伝える技術 ディープスマートの本質 (Harvard business school press)
ドロシー・レナード, ウォルター・スワップ
ランダムハウス講談社 ( 2005-06-23 )
ISBN: 9784270000694
おすすめ度:アマゾンおすすめ度
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ディープスマートとは、

その人の直接の経験に立脚し、暗黙の知識に基づく洞察を生み出し、その人の信念と社会的影響により形づくられる強力な専門知識だ。それは、数ある知恵のなかでもっとも深い知恵である。ディープスマートは、個々の情報よりノウハウに基礎を置く。複雑な相関関係を把握してシステム全体の把握に基づく専門的な判断を迅速に下し、必要に応じてシステムの細部にも踏み込んで把握できる能力である。(P.16より引用)



ある人がディープスマートをもっているかどうかは、大量の情報の海からパターンを見いだす能力があるかどうかでわかるそうです。このパターン認識能力を築くときに、中心となるのが経験。ディープスマートを築くには、さまざまな種類の経験を積むことが重要だが、経験のパターンは意識的、戦略的に増やすことができると。

本書は、このディープスマートを、組織内でいかに蓄積、育成、移転するのかについて書かれています。たくさんの具体的な事例を用いた分析は、わかりやすい! ただ、あまりに内容が濃いので、簡単にまとめることができません・・・。マネジャー職の人を対象として書かれていますが、個人としても、自分が成長するために役立つ知識だと思います。とくに後半に、知識の移転方法として、コーチングのテクニックが詳しく解説されているので、日々の業務で活かせそうです。

衝撃的だったのは、自分で「直感」だと思って下した判断が、実は蓄積されてきた経験によって瞬時にパターン認識された結果であり、たいていは第六感などではないということ(じつは第六感だったこともあるかもしれませんが・・・)。考えてみれば、社会人として経験を積むほどに、そういった「直感」が働くようになったんですね。霊力があがったとか、そんなことではなかったようです(笑)

「パターン認識」というと、私の場合、ソフトウェアのサポート業務に携わっているときに、パターンを認識する力がついたような気がします。大量の相談メールを「返事が決まっているもの」「少し考えれば返事ができるもの」「再現試験をして解決策を考えて返事をしなければいけないもの」の3種類に瞬時に分類して、過去の解決策からパターンに当てはまるものを、これまた瞬時に持ってきて、対処していく・・・ということを繰り返していたからです。

かなり転職をしている私ですが、どの職場での経験も、現在の自分を作ってくれていて、一つも無駄だったことはありません。むしろ、今までのどの経験が欠けても、今の自分の立場がありえないのです。今後は、ディープスマートをもつ人になれるように、意識してさまざまな経験を積みたいところです。

テーマ:自己啓発・能力開発 - ジャンル:学校・教育
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